中国のEV関連対外直接投資、昨年は過去最高の情勢=調査会社
[北京 29日 ロイター] – 米調査会社ロジウム・グループの報告書によると、電気自動車(EV)のバリューチェーンに関する中国の対外直接投資は昨年、過去最高を更新したもようだ。
中国企業は昨年、EV関連産業に282億ドルを投資。これは2022年の投資実績の297億ドルより若干少ないが、EV大手比亜迪(BYD)のハンガリー工場や、バッテリー大手国軒高科(Gotion)によるスロバキアの電池生産会社への25%出資など、金額不明の大型プロジェクト数件が含まれていない。
コンサルタント会社オートモビリティーの推計では、中国は年間で1000万台余りのEVを生産している。これは22年の北米全体の生産量の3分の2に相当する。
一方で欧州連合(EU)の通商政策は現在、中国に対して保護主義色が濃くなっており、昨年9月には中国の自動車メーカーが政府の補助金により不当な恩恵を受けていないかどうかを判断するための調査を開始。米政府は昨年12月、電池のサプライチェーン(供給網)から中国を排除する計画を明らかにした。
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/N3JIAUONWZJWXGQYJTXO2OH4MU-2024-03-01/