ボールかと思ったらリクガメだった。
— SATO Masahiro (@hatomasahiro) July 26, 2025
まさかリクガメを池に放したのか? pic.twitter.com/HgXS0ZDTms
カメには大きく分けて、水辺に棲む水棲ガメと、陸で暮らすリクガメがいます。水棲ガメといえば、海に生息するウミガメや、川や池にいるクサガメ、ミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)などがよく知られています。それに対してリクガメは、乾燥した土地や高温多湿な陸地に生息しており、環境に合わせた体のつくりをしています。そのため、水棲ガメと比べて見た目も行動も、かなり異なっているのです。
たとえば甲羅の形ひとつ取っても、違いは一目瞭然です。水棲ガメの甲羅は平たくて滑らか。水の中をスムーズに泳ぐために、水の抵抗を受けにくい形になっています。一方のリクガメの甲羅は、大きく盛り上がっていて、ごつごつした印象。これは外敵の多い陸上で自分の身を守るために、より頑丈で防御に特化した構造になっているからです。また、手足にも違いが見られます。水棲ガメの手足には水かきがあり、水中を効率よく進むのに役立っていますが、リクガメは地面をしっかり踏みしめるための太くて短い、力強い足をしています。
そんなリクガメには、意外な弱点があります。実は「カメ=泳げる」というイメージを覆すように、リクガメは泳げないのです。甲羅が大きく盛り上がって重心が高く、手足には水かきもないため、浮かぶこともバランスを取ることも苦手。特に成長するにつれて体の前方に重心が偏るため、水に入ると簡単にひっくり返ってしまい、自力で起き上がることさえできなくなるのです。
https://rikugame.kai-kata.com/a02.html