石破茂前首相(68)が2日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜後8・00)にゲスト出演。参院選大敗後、自民党内で石破降ろしの動きが強まる中で起きた“石破辞めるなデモ”について「うれしかった」と話した。
石破降ろしに反発するように8月の世論調査では石破内閣の支持率が回復。7月下旬にはSNSで「#石破辞めるな」投稿が広がり、首相官邸前では1000人規模のデモも行われた。
石破降ろしの中で支持率が上がったことに「大体そんなもんです」と笑いつつも、辞めるなデモについては「始まって以来みたいね、歴史が。“辞めるなデモはほとんどが野党支持者だ”とかいろんなこと言われるんだけど、辞めるなって言ってもらえたのはうれしかったって変な言い方だけど」と率直な気持ちを吐露。「実際に具体的な行動を起こして何得するわけでもないのに、全国から人が集まってらっしゃったみたいなのね。それは正直、本当に素直にうれしかった」と話した。
参院選の惨敗について「減税より給付っていうのが全然響かなかったんですよ」と振り返る。「そりゃ減税!消費税撤廃!って言った方がウケることは100も万も分かってる。でもそうすると今、消費税を全部つぎ込んでも社会保障のお金をまかなえないんだから、そうするともっと財政悪くなるよね、もっと借金することになるよね、そうすると日本の通貨はどうなるの金利はどうなるのみたいな話をするとまどろっこしいわけですよ、話が。どんなにコンパクトにやったって3分はかかるわけ。それよりも“皆さん、今減税です!”ってやった方が2秒で済むからね」と“分かりやすい”主張を掲げた政党が支持を広げたことに言及。
「だけどウケようとかそういう誘惑に駆られちゃったら政治家はもうやる意味ないねって私なりには思ってるんですけどね」と自身の考えを語った。
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