絶滅の恐れがある南極のコウテイペンギンの保護に、中国とロシアが立ちはだかっている。先月、広島市で行われた第48回南極条約協議国会議(ATCM48)で、コウテイペンギンの「特別保護種」への指定が中露だけの反対で見送られたからだ。地球温暖化が進む中、コウテイペンギンは生息地を失いつつあり、専門家は国際社会の協力を呼び掛けている。
ATCMはこの数年、コウテイペンギンの特別保護種指定を協議してきたが、中国が反対してきた。会議筋によると、今回も参加44カ国のうち、中露2カ国が反対した。合意は全会一致が原則で、指定は実現しなかった。中国は「時期尚早」の一点張りで、十分な説明はなかったという。ロシアは中国の見解を支持したとみられる。
ATCMの日本開催は32年ぶりで、議長の宇山秀樹担当大使は5月21日の閉会後の記者会見で、中国の反対に「私も含めてほとんどの国が理解できない」と不満を漏らした。中国は南極開発に積極的だが、会議関係者は「反対の理由がそれだとは言い切れず、他に理由があるのかもしれない」と言葉を濁した。
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https://www.sankei.com/article/20260624-HH5SAJ6AUNPTHNAP4TQN4UBOQQ/

