事件は、部下3人と行ったオンラインミーティング中に起こった。
「議題が社外秘の内容になることは明白でしたから、当初は出社して対面で行う予定でした。ところが、部下のMくんが当日の朝になって
『リモートに切り替えたい』と言い出した。その時点で、少し嫌な予感はしていたんです」
重さんは、機密性の高い会議である以上、当然、自宅や個室のコワーキングスペースから接続するものと信じていた。議題は次期プロジェクトの予算案や、主要取引先との契約条件など、競合他社には絶対に知られてはならない内容だったからだ。
具体的な仕入れ価格や社名が飛び交い始めたとき、重さんは違和感を覚え、念のためMくんに確認を入れたという。
—Mくん。確認だけど、今、まさか外にいるんじゃないよね?
—あー。今、スタバっす。うるさいですか? イヤホンしますね!
悪びれる様子もなく、彼はそう答えた。
「誰が聞いているかもわからないオープンなカフェで、社外秘の情報を口にするつもりだったなど、たまったもんじゃありません。何より『イヤホンをします』ということは、それまでスピーカーで会議の音声を流していたということ。周囲に弊社の機密情報が丸聞こえだった可能性が高いのです」
すぐさま発言を禁じ、チャットに切り替えるよう指示したが、Mくんは納得がいかない様子だった。しかし、これは悪夢の入り口にすぎなかった。重さんの厳重な注意に対し、Mくんから返ってきたのは、到底理解しがたい「反論」と、翌日の「信じられない行動」だったのだ。
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