『存在しない女たち』(未読)の「スマートフォンの標準サイズは男性の手を基準にしているから、女性には片手で扱いにくい」って話、現東大総長も入学式で話してたけど、妥当な話なんだろか?
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) June 24, 2026
ジョブズ死後にスマホ業界あげて画面サイズを模索したけど、女性消費者も小さいのを選ばなかったんだよね… https://t.co/KeHZOUNLSh
長い間、都市計画、交通システム、公衆衛生、政治参加、労働環境、製品開発など、多くの分野で女性に関するデータが著しく不足し、意思決定者はもちろん、設計プロセスを担当する人たちの大部分を、官民を問わず男性が歴史的に占めてきました。そのために、女性の意見やニーズを取り入れることなく、計画や開発が行われ、女性たちの生活や健康やキャリアに大きな被害が生じていることを指摘した本です。
担当者に男女差別等の悪意がなかったとしても、「気づかなかった」ことによって、少数派とされた決して少なくない人たちに不利益をもたらし、不具合を押しつけてしまうことがあるということです。たとえば、スマホのサイズです。画面の大きなものがどんどん開発されています。見やすくて男性の手にはちょうどよいかもしれませんが、女性には大きすぎて不都合なことがあるとも聞いています。また被験者が男性に偏ったデータをもとに開発された医薬品、平均的な男性をモデルにしたダミー人形だけを使っての車のシートベルト開発、さらには災害時の復興住宅にキッチンのない住宅を建ててしまったという事例までがあるとなると、苦笑では済まされなくなります。人は、そこに存在していない人びとの便宜や不都合には気づきにくく、不公正や違和感に思いがいたりにくいのです。
こうした無意識のバイアスをなくすにはどうすべきか。自分から声をあげることも大切です。意思決定の場に参加し、対話をすることが必要です。このとき他者の言葉や存在を受容しないと、対話にはなりません。そこでは、他者の声に耳をかたむけることの重要性が浮かびあがってきます。声の大きな多数派の都合だけが通りやすくなっていないかをチェックすることは、いろいろな属性の人が参加しやすい仕組みを作りあげていくうえでも、重要なことです。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2022_05.html

