https://news.yahoo.co.jp/articles/089d3c982a6c30450de403cbd94ee28c6e869486
中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射を巡って、日本政府の抗議に対して、中国側は「正常な操作だ」と反論し正当性を主張しました。中国海軍の空母が航行した領域で漁をする地元の漁師は困惑しています。
自民党 小林鷹之政調会長
「極めて危険な行為であって、断じて容認できるものではありません」
緊急で開かれた自民党の安全保障調査会。
自民党 小野寺五典安保調査会長
「間違いなくレベルは格段に危険な方向に上がった。これは挑発行為と受け止めるべき」
自民党 中谷元前防衛大臣
「レーダー照射するという、いわゆる『射撃するぞ』という威嚇、脅し。そういう行動をするということは国際法上も許されない」
中国海軍の空母「遼寧」は、沖縄周辺の海域で、6日から7日にかけて艦載する戦闘機やヘリコプターを合わせておよそ100回発着艦したことが明らかになりました。
6日には「遼寧」から発艦した中国軍のJ-15戦闘機が自衛隊のF-15戦闘機に対し、2回にわたりレーダーを照射しました。
戦闘機のレーダーには、広範囲にレーダーを放ち、相手の位置を探す「捜索用」と、ミサイルや機関砲の照準を合わせるための「火器管制用」の2種類があります。
中国外務省は、レーダー照射を認めたうえで、「捜索用だった」と主張しています。
中国外務省 郭嘉昆副報道局長
「艦載機が飛行訓練中に捜索レーダーを起動することは、各国の通常のやり方であり、飛行安全を確保するための正常な操作です」
中国メディアも日本を批判しています。
環球時報 8日
「中国海軍の訓練を邪魔する日本は盗っ人たけだけしい」
一方、防衛省は、「捜索用なら断続的に行われる必要はない」としています。
空母航行に地元漁師「邪魔」
空母「遼寧」を巡っては、これまでにない動きも。沖縄本島と宮古島の間を通り、太平洋へ出たところで急旋回し、南西諸島に沿うように北東に進んでいます。
過去にも沖縄本島と宮古島の間を通り太平洋へ抜けていくことはありましたが、南西諸島の方へ進み、およそ100回も戦闘機などが発着艦するのは初めてのことです。
宮古島の漁師は、これまでにない「遼寧」の動きに、漁への支障を懸念しています。
第三十三はるみ丸船長
「海域でそういう大きい船が、しかも中国のものとなると、漁の邪魔になることもあるので、あんまり寄ってほしくはない」
