高校生運営「日本中学生新聞」作者が指摘 朝日新書に複数の事実誤認、出版社が訂正・お詫び
朝日新書『常識なき世界を生き延びるために』(内田樹・望月衣塑子著)に、高校生が運営する「日本中学生新聞」の作者に関する記述に複数の事実誤認があったとして、作者本人がX(旧Twitter)で詳細を公表した。版元の朝日新聞出版は10月27日、「訂正とお詫び」を発表した。
問題となったのは主に215項、217項、239項の記述。望月氏が作者(投稿内で「川中くん」と表記)について語った内容のほとんどが事実ではないと、作者は指摘する。
具体的には、215項の「川中くんは周りの子から『老害』と言われたり」との記述について、作者は「そのような事実はない」と否定。「老害」という言葉が若者の間で使われていた時期に「そうした表現はよくない」と話した内容が、なぜか自身が「老害」と呼ばれているという話にすり替わっていると説明する。また、「私の中学生の息子が」「息子は」に続く発言の一部は、実際には作者自身が語った内容であるにもかかわらず、主語が望月氏の息子に置き換えられていたという。
さらに239項では、小学生時代に学校に新聞を勝手に張り出して先生に剥がされたというエピソードや、日本中学生新聞の創刊経緯に関する記述も誤りだと指摘。作者は新聞委員会に所属して新聞を書いていたが、勝手に張り出す行為はしておらず、外務省への取材を試みて「メディアの記者ではないからダメ」と言われた結果創刊したという話も事実ではないとしている。
作者は10月17日に版元へ連絡し、現在もやり取りを続けている。担当編集者からは望月氏が「ゲラの確認をきちんとできていませんでした」と答えたとの説明があったというが、望月氏本人からの直接の謝罪や経緯説明はなく、作者は「学校内の先生や同級生について全く事実でないこと、ぼくが話してもないことを書かれたことに対してのショックは大きい。訂正を出してもらうために時間と労力を取られていることに憤りを感じている」と述べている。
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