イラン情勢悪化によりホルムズ海峡が事実上封鎖された中で中国が原油買いだめに出て戦略石油備蓄を半年分確保した。
世界最大の石油輸入国である中国は1~2月に前年同期より15.8%多くの石油を輸入したと中国海関総署が10日に発表した。
中国経済専門メディア「華爾街見聞」は11日、「中国の1~2月の原油輸入量が15.8%増え同期間で過去最高を記録した。精製油は43%急増した」と報道した。メディアは「現在中国の戦略石油備蓄は約14億バレルで中東地域からの原油輸入が全面中断される場合、6カ月の不足分をまかなうのに十分な量」と業界の分析を引用して報道した。
同じ期間にレアアース輸出は23%増加し、鉄鉱石輸入は10%増加した。集積回路は輸入量基準2カ月間に909億9800万個で前年同期比9%増え、金額基準では5502億7000万元(約12兆6609億円)で36.8%増加した。金額基準では原油輸入額である3115億9000万元を大きく上回った。
当局の戦略備蓄と違い一般ガソリン価格は今年に入り4回上がった。中国国家発展改革委員会は9日、中国内のガソリン小売価格を1トン当たり695元、軽油価格を670元引き上げた。これにより北京基準で一般ガソリンは1リットル当たり0.56元上がり7.64元となった。これは2022年3月から4年ぶりの引き上げ幅だ。
これに伴い、北京、上海、広州、杭州など主要都市のガソリンスタンドでは値上げ前に給油しようとする車が集まり大きな混雑を見せた。
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルは11日、米国とイランの戦争で中国の長期エネルギー安全保障戦略が注目されていると報道した。電気自動車普及を拡大し、ロシアとのエネルギー協力を強化して中東への依存度を引き下げたとしながらだ。
昨年の中国の原油輸入量は5億7800万トンで前年比4.4%増加した。輸入相手国はロシアが17.4%、サウジアラビアが14.0%、イラクが11.2%などだ。中国統計年鑑によると2024年の中国のエネルギー消費量で原油が占める割合は18.2%にすぎず、石炭が53.2%で最も大きな割合を占める。
野村証券の首席中国エコノミストの陸挺氏は3日に発表した報告書で、中国は原油消費量の73%を輸入に依存しており、ホルムズ海峡を通じた原油輸入は中国の全原油輸入量の約半分を占め、これは全エネルギー消費量の6.6%に当たると試算した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b18040313cb80c0e555c8aa4ac03d7cffe88381e
