イタリアの基幹産業である自動車生産の不振が鮮明になっている。欧州自動車大手ステランティスが国内生産の大半を担うが、生産台数が2年間で半減し、「1950年代の水準」(地元メディア)にまで落ち込む。電気自動車(EV)需要の低迷や中国勢との競争激化が要因とされるが、政府は有効な対策を打ち出せず、危機感が広がっている。
イタリアの自動車生産は北部の工業都市トリノを拠点としたフィアットが中心だった。国際競争が激化する中で、2014年に米クライスラーを買収、社名をフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とした。21年にはフランス大手のグループPSAと合併してステランティスが誕生。同時にイタリアは多国籍企業の一拠点の位置付けとなった。
労働組合、イタリア金属機械労働者連盟(FIM)によると、ステランティスは、FCA時代の国内生産は17年には100万台を超えていたが、23年に約75万台に減少。さらに25年には37万9706台まで落ち込んだ。(共同)
https://www.sankei.com/article/20260406-RY2F3BP27BNXTCH4IHD6IEGREM/
