1:名無しさん




日本では、長い歴史の中で幾度となく自然災害に見舞われてきました。近年も台風や豪雨による水害、地震による甚大な被害が相次いでいます。現代ではダムや堤防などの防災設備が発達し、河川の氾濫対策なども高い技術で行われていますが、それでも被害を完全には防ぎきれていないのが現実です。その背景には、土地そのものが本来持っている性質が大きく関係している場合があります。

そうした土地の過去や特徴を知るヒントになるのが「地名」です。たとえば、地名に水に関係する漢字が含まれている地域では、かつて水辺や湿地帯であった可能性が高く、水害のリスクも相対的に高いと言われています。

東京都の「池袋」はその一例です。「池」の字が表す通り、この地域にはかつて多くの池があり、湿地帯だったとされます。地名の由来は、袋状の谷にいくつもの池が点在していたことにあるとされています。現在では高層ビルが立ち並ぶ都市に変貌していますが、地下に目を向ければ、かつての地形や水脈の名残が潜んでいるかもしれません。

また「渋谷」も興味深い地名です。「渋」は「とどこおる」という意味を持ち、「谷」は水が集まる地形を表しています。つまり「渋谷」は、「水がとどこおる谷」という意味を持ち、実際に駅周辺は坂が多く、低地に向かって街が傾斜している構造になっています。こうした谷地形では大雨時に水が集まりやすく、冠水や内水氾濫のリスクも高くなります。

https://www.metaexpo.jp/knowhow/land-search/13950/