82%(JNN調査)という歴代2位の高支持率で好スタートを切った高市早苗・首相だが、内政も外交も課題は山積、少数与党の舵取りは容易ではない。それゆえ、水面下では政権を盤石にするために一歩間違えば大きな反発を招きかねない”一か八かの賭け”に出る極秘プランが浮上していた──。【全3回の第1回】<中略>
そうしたなか、自民党の高市支持派議員の間で一つの情報が流れている。
「臨時国会の閉会後、総理は靖国神社を電撃参拝するつもりだ」──。
高市氏はこれまで大臣在任中を含めて靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきたが、自民党総裁就任後の今年10月17日からの例大祭には玉串料を納めたものの、参拝は見送った。その後にトランプ大統領の来日や韓国で開催されるAPEC首脳会議の日程を控えていたことを考慮したとされる。
だが、中国、韓国との首脳会談はすでに終えた。国会が閉会すれば外交的にも政治日程上も靖国参拝の制約が少なくなるタイミングなのは間違いない。しかも、高市首相の靖国参拝となれば、保守層へのアピール力は台湾有事や外国人規制に関する国会答弁の比ではないだろう。
その参拝Xデーの最有力候補と見られているのが12月26日だ。
「靖国参拝」を公約した安倍晋三・元首相は首相に返り咲いてちょうど1年目の2013年12月26日、靖国神社を参拝した。当時、高市氏は安倍氏から女性初の自民党政調会長に抜擢され、政権を支える立場だった。
評論家の藤井厳喜氏はこう見る。
「高市総理の靖国参拝はいずれ行なうべきでしょう。日程は8月15日にこだわる必要はありません。靖国神社の宮司も言っていましたが、終戦の日なので多くの人がお参りに来るようになっただけで、靖国神社の祭祀とは関係ない。本来、参拝するのであれば春と秋の例大祭ですが、それ以外の日でもお参りできればする。それが本来の姿です。高市総理は安倍さんの後継者を自任しているから、12月26日の選択も十分あり得る」
■参拝すれば現職総理としては12年ぶりに
もう一つの候補は元日参拝だ。小泉純一郎・元首相が行なった。
安倍元首相は合わせて10年の首相在任中に1回参拝したが、同じく総裁選で靖国参拝を公約した小泉元首相は中韓が批判しても在任中は公約通りに毎年1回参拝した。
2004年元日には、宮中で行なわれた新年祝賀の儀に出席すると、羽織袴姿でまだ参拝客がほとんどいない靖国神社を訪れて参拝した。
別掲の表に歴代首相の靖国神社を参拝した日をまとめたが、安倍首相以降の首相は在任中に参拝していないため、高市氏が参拝すれば12年ぶりの現職総理の参拝になる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/03c0e8ea6de7fd3e888e7a42bf0476cf03a55123


