1:名無しさん




シャルル・ド・ゴール空港からの車を狙う狂暴な強盗の増加

ふつう、長旅を終えて、税関を通過して、空港に出て、タクシーなどの車に乗ったら、ひと安心というところですが、パリではそういうわけにもいかないようです。

この2人を乗せた車は空港からパリ市内に向かうヨーロッパ最大級の高速道路A1を通過中、車がサンドニのスタット・ド・フランスの近くのランディトンネルに差し掛かったあたりで、バイクで近付いてきた強盗が車の窓ガラスを割って、後部座席から高価な宝石の入ったバッグを強奪したと言います。彼らの被害申告によれば、バッグの中身は、単価16万5千ユーロ相当のゴールドとダイヤモンドのイヤリング2個を含む57万ユーロ(約9,200万円)とのことで、逆に言わせてもらえば、「なんで、そんなもの持ってくるの?」というか、「オリンピック関係者ってどれだけ持ってるの?」という気もしてしまいます。

とはいえ、彼らが狙うのはオリンピック関係者に限ったことではなく、この種の強盗は組織的なチームによるもので、彼らは、まず空港で、ターゲットを絞り込み、狙いを定めて、この顧客情報(ターゲットの服装や空港から乗った車についての情報など)を仲間に連絡します。つまり、空港についた瞬間から、狙われているのです。空港では、警備が厳しく、たとえ強奪したとしても検挙される可能性が高いために、彼らは、空港を出た車を狙うのです。そして、彼らはその車を追跡し、その車が渋滞などで、速度を落としている瞬間を狙って、車を襲撃するのです。彼らはバイクでやってくるので、渋滞している車の脇を抜けて近付き、徒歩(たいていは二人組なので、そのうちの一人)、またはバイクに乗ったまま、車の隣に立って、側窓を割り、車内の座席の上にあるバッグなどの金品を奪います。まず、車に乗っていて、車の窓を割られた時点で人々はパニックに陥ります。窓を割ってしまえばドアのロックを解除することも難しいことではありません。

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