中国が生産の96%握るガリウム、日米で豪州に生産設備…レアメタル安定調達で経済安保強化
政府は、中国への依存度が高いレアメタル(希少金属)「ガリウム」の調達網の整備に乗り出す。日米の企業と連携して豪州に生産設備を設け、日本に輸出する。ガリウムは半導体などの生産に欠かせない重要鉱物だが、世界生産をほぼ独占する中国が輸出管理を強化し、安定調達が難しくなっている。独自の調達体制を構築し、経済安全保障の強化につなげる。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250802-OYT1T50172/
政府はガリウムの脱中国依存を目指す
経済産業省所管のエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と大手商社の双日、米アルミ大手アルコアが豪州に合弁会社を設立し、2026年から生産を始める。アルコアは豪州にアルミ原料の製錬所をすでに持つ。ガリウムはアルミの製錬過程で抽出できるため、合弁会社が新たな生産設備を整備する。28年には日本が中国から輸入する量に相当する年55トン以上の生産を目指す。
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