新しい職場で、ドイツ人同僚が口々に日本人を褒めちぎっている。日本へ旅行したことのない人たち。日本人の患者さん家族が、看護師さんや医師に辛くあたっても理解できる状況にあったのに、最後まで礼節を守り、感謝の意を伝え、何人もの同僚が隠れて大泣きしてしまったらしい。ここでも日本人スタッフ
— ドイツでナース (@ICUAnaNurseinB1) September 7, 2025
ドイツの医療制度といえば、古くから医薬分業の仕組みが確立している点がよく知られています。しかし、その一方で、あまり知られていない特徴もあります。その代表的なものが、家庭医・開業専門医・病院という三者の間で、明確に役割分担がなされているという点です。
ドイツでは、外来診療は開業医が担当し、入院治療は病院で行うという区分が厳格に守られています。たとえば、ある平日の午前中、総合病院を訪れても、日本のように多くの外来患者で混み合っている光景は見られません。受付前のロビーには人影もまばらで、椅子も空席のまま。目に入るのは売店や救急外来の案内、病棟へのエレベーターくらいです。ドイツ語で病院を意味する「クランケンハウス(Krankenhaus)」は、直訳すると「患者の家」。つまり、そこは外来診療の場ではなく、入院治療を目的とした施設なのです。
一方、一般的な外来診療(Ambulanz)は、開業医(プラクシス:Praxis)が担っています。プラクシスには、家庭医のほか、専門医資格を持つ各分野の専門医がおり、それぞれが一つの診療領域だけを標榜して開業しています。診療は原則として予約制で、朝早くから順番待ちをする必要はありません。早く来院したからといって早く診てもらえるわけではなく、あくまで予約時間に基づいて診療が行われるのが一般的です。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kurofunet/tbaba/201105/519765.html
