1:名無しさん




取材冒頭で尋ねたのは、ゼレンスキー大統領のコスプレの経緯だ。

今なお侵攻を受ける戦禍の国の大統領。そんな人物の真似を、冗談や悪ふざけでやろうものなら、相当な批判は免れない。

それでも卒業式にあの姿で臨んだのには理由があった。ゼレンスキー大統領とウクライナ国民への敬意、そして確固たる決意だ。

「ご存知の通り、京都大学では、卒業式に仮装をして出席をする伝統が一部で生き残っています。やってもやらなくてもいいのですが、やるのであれば、中途半端にはしたくない。一度きりの表現の機会を何に使うか。僕は、自分の愛読書である村上龍さんの小説『五分後の世界』で何度も繰り返される次のテーマを実践に落とし込みたいと考えていました。

『世界中が理解できる方法と言語と表現で、我々の勇気とプライドを示し続けること』

とはいえ何も決まっていませんでした。卒業式が3カ月後に迫った昨年12月ごろのことです。たまたま卒論の追い込みでヒゲを伸ばしていたら、友達から『〇〇に似てる』とよく声をかけられるようになりました。そのうちの一人が、ゼレンスキー大統領でした。それだ、と」(あみきさん、以下同)

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