約100年前に作られた天井扇。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
1920年頃、アメリカで販売されたWestinghouse社製のシーリングファン「Gyrating Fan」。
本体は銅製で視覚的にも美しいことから、劇場や映画館、店舗などに装飾と実用を兼ねて設置されました。
エアコン普及以前の、大空間の空調設備です。pic.twitter.com/47xKB3KqGG
天井ファンとは、天井に取り付けられたプロペラ状の装置のことを指します。一般には「シーリングファン」や「天井扇」とも呼ばれ、空間をおしゃれに演出するインテリアとしてのイメージが強いかもしれませんが、実は実用性にも優れたアイテムです。室内の空気を効率よくかき混ぜる働きがあり、サーキュレーターのように空気の流れを整える役割を果たします。
天井ファンといえば、戸建ての吹き抜けに設置されているイメージがあるかもしれませんが、最近では薄型タイプも多く販売されており、マンションや一般的な天井高の部屋にも取り付け可能です。また、延長パイプを利用すれば、天井の高い空間や傾斜天井にも柔軟に対応できます。
扇風機やサーキュレーターと比べて、天井ファンが送る風はとてもやさしく、柔らかいのが特長です。さらに、季節に合わせてファンの回転方向を変えることで、冷暖房の効率を高める効果も期待できます。
天井ファンを設置したい理由としてよく挙げられるのが、その高いインテリア性です。カフェやレストラン、あるいは友人の家で目にして「こんな雰囲気にしてみたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。実際、シーリングファンを取り入れるだけで、リビングがまるでカフェのような洗練された空間へと変わります。
https://www.livable.co.jp/l-note/life/g17012/
このようなシーリングファンが1920年代に普及した理由はいくつかあります。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
第1に、工業技術の発展。金属成形技術が進歩し、安価に大量の金属ファンを生産できるようになったこと、小型モーターの量産化が進んだことです。
第2に、都市への人口集中と電化が進んだこと。1920年頃は、アメリカで
都市人口が農村人口を上回った時期で、都市だけで見れば電化率も9割近くに達した(農村は1割程)とされています。そのため、各種家電製品が発売されていました。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
第3に、衛生対策。1918年の「スペイン風邪(新型インフルエンザ)」の大流行で、法的な後押しも受けて換気設備の整備が進んだためです。 pic.twitter.com/M5OfffriCu
第4に、娯楽施設などで大空間化が進んだこと。大空間での暑さ対策や空気の循環のために、シーリングファンは必須の設備となったためです。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
第5に、アメリカの好景気。「狂騒の20年代」と呼ばれた空前の好景気で、大量生産と大量消費の時代を迎え、家電も一気に普及しました。なお、この「バブル」が
弾けたことで、後に世界恐慌が発生することになります。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
なお、このようなシーリングファンは1950年代に入ってエアコンの普及が進んだ後も、空気循環の役割を引き続き担っていました。
製品は「Gyro」という愛称で呼ばれ、後の他社競合製品の製品名となるなど、Gyroは「2つのヘッドが回転する機構」の pic.twitter.com/NHYoYrOTv7
通称として広く使われるようになったようです。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
現在販売されている復刻版では、「Gyro」の名称の方が広く使われています。
販売価格は当時で65ドル前後。現在の1250ドル(日本円で19万円弱くらい)ほどでした。
ガードがない!と少々驚きますが、カタログではオプションで設定があるのでひと安心。
①スペイン風邪
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) August 1, 2025
Otis Historical Archives, National Museum of Health and Medicine, Public domain, via Wikimedia Commons
②世界恐慌
World Telegram staff photographer, Public domain, via Wikimedia Commons
電気属性の範囲ダメージを発生させそう(FF14感)
— ガンナット2531 (@6ktsZtHWnm8Dc3R) August 2, 2025
これは勉強になりました
— 甘神さんちの縁結び2期切望@うさぎのうさばらし公式 (@usagikouen) August 2, 2025
この風向が
どう言った効果が
あるかわからないですが
自社で
合計4台使っています6枚羽です
4枚に比べ確かに風が滑らかです
また現代では
ゆっくり大きく回す
ビックファンもあります
センセがお好きな
太陽工業ショールームで稼働中です♪https://t.co/ACuxBhMdHH
シーリングファンはハワイなどの南国で目にしますが、ここまでアグレッシブなのははじめましてです。
— まみふくて花@実務翻訳者/テクニカルライター/双極症 Type II (@mamifukute) August 2, 2025
バイオショックはこの時代のデザインを参考に敵キャラが作られたんだろうなと思いました
— 海老なんです (@ebinandes) August 2, 2025
すごくスチームパンク味を感じる…
— Akane-maru (@zuikakudou) August 2, 2025
スチームパンク感あるデザイン
— ともぞー@たまに溶けたい (@yuzueee111) August 2, 2025
うひょー! たまんないですね♪
— ねこまた工房 (@nekomatafact) August 2, 2025
— 玉藻の前P (@SuzuXHime) August 2, 2025
ムジカピッコリーノ思い出した
— 柚男 (@YUZUO_u10) August 2, 2025
むせかえるような
— 寺倉航 (@Terakura_Wataru) August 2, 2025
Fallout臭…
眼福でした
ありがとうございます
ラピュタに出てくるタイガーモス号かと思った✨ pic.twitter.com/P83qj1ZqsI
— ガッデム🇯🇵 (@All_need_is_gun) August 2, 2025
これ、一つのモーターで動かしてるのかな?
— 野々瀬健 (@nonose987) August 2, 2025
それとも3箇所とも別々だろうか。
この手のシーリングファンは上海租界の名残のホテルで稼働していましたよ
— 甲斐の虎 (@s0I0PNAoPnt2bDM) August 2, 2025
かっこいいのだ
— ギリ健ずんだもん(多分障害あり) (@yuki19971051) August 2, 2025
外れて吹っ飛んできたら恐怖なのだ