問題は、感染を分類し、遮断するための調査の「スピード」だ。オミクロン株の確認には全ゲノム配列解析などを用いるが、これには3日から5日かかる。防対本は、この期間の短縮に向けてオミクロン株を区別できる変異PCR検査法を開発するが、それには1カ月ほどかかると述べた。
専門家は、国内のオミクロン株を大量に素早く識別する様々な方策を講じるべきだと指摘する。翰林大学江南聖心病院のイ・ジェガプ教授(感染内科)は本紙に対し「検体量が多いと分析に時間がかかる。全ゲノム解析が得意な民間企業への検査の委託の大幅な拡大も考慮すべきだ」と述べた。
前疾病管理本部長である翰林大学聖心病院(呼吸器内科)のチョン・ギソク教授は「デルタ株の時のように変異検査法を準備しつつ、今回の事例のようにアルファ株、ベータ株、ガンマ株のPCR検査を用い、(消去法で)オミクロン株への感染を疑うというやり方でやって行くべき」と付け加えた。
これに対してチェ・ウォンソク教授は、「疫学調査は現在の人数で対応できる水準をすでに越えている。今の水準だと、接触者管理も広い範囲ではできない。疫学調査人員の拡充が必要だ」と述べた。
2021-12-03 07:40
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/41874.html