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北海道の最果てでコメ生産の夢 肥料工夫、地元の子の給食にしたい
北海道の最果てのイメージがある網走市でコメ栽培を試験的ながら成功させた農場がある。低温で稲作に適さないとされてきたが、福田農場(福田稔代表)が育てる稲が2年連続で実った。この秋は初めて地元の子どもたちが稲刈りを体験。今後、栽培規模を広げ、地域の学校給食への供給をめざす。ビール酵母の搾りかすを使った肥料の力が大きかったという。
網走地方は1931(昭和6)~35年の5年間に4回も冷害などによる凶作に見舞われ、稲作は昭和初期以降ほとんど行われていない。網走市史には「昭和の連続凶作」として「その惨状は言語に絶する」と表現されているほどだ。
現在の網走は農業が盛んな地域に変わった。ただ、基幹作物はムギ類、テンサイ、バレイショなど。いずれも加工されてから消費者に届くものが中心だ。
そんな網走で、福田農場は「そのものを食べてくれる人の顔が見える作物を作ってみたい」(福田代表)と、その代表格ともいえるコメ作りに2018年から挑んだ。作るのは水田で栽培する水稲ではなく、畑で育てる「陸稲(りくとう)」だ。
18、19年は100平方メートル(1アール)で栽培した。しかし、いずれも生育がなかなか進まず、何とか穂が出たものの実は入らなかった。
20年からは、ビール酵母の…
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