昨年9月初旬の午前2時、吉田大成さん(仮名・22歳)は鳴り続けるスマホの通知音で叩き起こされた。眠い目をこすってスマホを手にすると、目に飛び込んできたのは冒頭の罵詈雑言。DMの受信を知らせる通知音はやまず、夜明けまでに約5000件もの“刃”が吉田さんの胸を抉った。
遡ること4日、吉田さんはバイト先の居酒屋が営業を終了した後に同僚たちと店内に残って酒を飲んでいた。若い仲間たちと浮かれて、吉田さんは酔った勢いで服を脱ぎ、おどけてみせた。
「裸のまま店内をうろつき、客が使うメニュー表で“アキラ100%”の真似事をしていました。同僚がゲラゲラ笑いながら動画を撮っていたのを覚えています」
翌朝、その動画が同僚のインスタグラムの24時間で投稿が消えるストーリーにアップされていることを知ったが「友人・知人ばかりのフォロワー100人程度の“鍵垢”だから大丈夫だろう」と大して気に留めなかった。<中略>
誹謗中傷は吉田さんの実家にも
吉田さんの実家にも誹謗中傷の電話やピンポンダッシュが相次ぎ、拡散から2か月後に引っ越しを余儀なくされた。客足が遠のいたバイト先は被害届を提出し、吉田さんは威力業務妨害の疑いで書類送検。300万円の賠償金も負った。
「幸い、大学は退学処分を免れ5か月の停学となりましたが、ほかの学生の視線が怖くて、停学処分が解けた今も大学に通えていません」
ネットに残った動画のスクショ
吉田さんの名前をネットで検索すれば、今も動画のスクショが実名とともに出てくる。騒動の4か月後にほかのバイトの面接を受けたが、不採用が続き、なかには「炎上したバカは雇えないよ」となじられたこともあったという。
「最近は面接前にまず名前をネットで検索するみたいで、バイトはおろか就活なんてもう無理。外を歩くと全員が自分を責めているようで、顔を上げられない。“彼ら”が望んだように、僕の人生は終了したんだなって」
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