【サンフランシスコ=後藤香代】米サンフランシスコのダニエル・ルーリー市長が3日、市庁舎で読売新聞など日本メディアのインタビューに応じた。新型コロナウイルスの感染拡大後に悪化した街の治安回復を最優先課題に挙げ、警官数を3割以上増やし、海外からの観光客の呼び込みに全力を挙げる考えを示した。
サンフランシスコでは2020年代前半、治安悪化や在宅勤務の普及で市中心部の空洞化現象が起きた。今も多くの企業で在宅勤務が続けられており、ルーリー氏は「オフィスに人々が戻るとは思わない」として、空室のオフィスを住宅に転用するアイデアを披露した。
昨年1月に就任したルーリー氏は「昨年の犯罪件数は(前年比で)3割減少した」と実績を強調し、「警官を500人増やして2000人規模にする。取り締まりにドローンも活用する」とさらなる治安改善策をアピールした。
ルーリー氏は「米国で最も美しい都市の一つだ。日本からも多くの人々に訪れてほしい」と訴えた。
民主党穏健派であるルーリー氏は、ジーンズメーカーの老舗リーバイ・ストラウス創業家の相続人でもある。24年の市長選では、豊富な資金力を背景に同党現職を破った。不法移民を取り締まる連邦捜査官のサンフランシスコ派遣を計画したトランプ大統領に直談判し、派遣を阻止するなど巧みな交渉術でも知られる。市民の支持率は7割を超える。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20260404-GYT1T00207/
