「ゴールを最初に通過した選手がだれなのか見てみましょう。9秒39。人間の100メートル世界記録であるウサイン・ボルトの9秒58より速いですね。天卓チームが優勝です」。
#【写真】ワールドヒューマノイドロボットゲーム2026開会式でパレードするロボット
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22日に北京で行われた第2回ワールドヒューマノイドロボットゲーム開会式。100メートル予選を中継したアンカーの声がまもなく観衆の爆笑にかき消された。ゴールを通過したロボット3台がいずれもスピードを下げられず安全フェンスに激突した後に担架で運ばれてだ。続く立ち高跳びで北京の天工ウルトラが2.8843メートルを跳んで人間の記録を塗り替えた。
開会式に先立ち7対7のサッカーの試合が行われたられた。遠隔操縦ではなく自律制御ロボットがボールを追いかけパスしシュートを飛ばした。格闘技では派手な2段蹴りを見せたロボットが着地に失敗して転倒しKO負けとなる場面も見られた。
この日のハイライトはロボットの群集制御だった。ブースターロボティクスのT2モデル80台が天安門での軍事パレードを連想させるように整然とした行進を披露した。開会式に先立ち中国の歌手で俳優の人気アイドル李昀銳は4月にロボットハーフマラソンで50分26秒を記録し優勝した「閃電」と100メートル競走した後、「私が最初の35メートルはリードしたので35%の勝利」という感想を残した。2016年のリオ五輪卓球金メダリストの丁寧はロボットとの試合を終えた後、「レシーブの高さを変えるとロボットもすぐに対応した」としてロボットの学習能力を高く評価した。
今年のロボット運動会は5日間に51種目、1301競技が繰り広げられる。16カ国から666チームが2056台のロボットと参加したと北京市など主催側は明らかにした。参加チーム数は初回だった昨年より138%、ロボットの規模は4倍に増えた。この日の開会式の一般入場料は128元(約3000円)から598元。安くない価格にも会場には空席がほとんどないほど中国のロボット人気は熱かった。
19~23日に北京で開かれた世界ロボット大会(WRC)に続き、22~26日のロボット運動会まで中国の相次ぐロボットイベントの裏では冷静なマネーゲームが繰り広げられている。19日に上海証券市場に上場した中国の代表的ヒューマノイドロボット企業ユニツリーは上場翌日の20日に株価が前日終値より18.7%急落した687元を記録した。時価総額は2779億元で、上場初日の取引時間中に記録した最高値4449億元より1670億元減った。
市場の不安は「ダンスは踊れるが家事はできない」という言葉に要約される中国ロボットの限界から始まる。派手な動作を試演する水準には達したが、実際の生活環境で複雑な作業を遂行する実用性と商用化の可能性はまだ十分に立証されていないという意味だ。
補助金と低価格量産を中心にした成長方式が持続可能かも検証しなければならないという指摘も出る。韓中科学技術協力センター(KOSTEC)のキム・ジュニョン氏は「中国の代表企業ユニツリーの研究開発費は米フィギュアAIの30分の1水準。米国のヒューマノイド企業が大規模資本と技術生態系を基に世界的リーダーシップを掌握しているのに対し、中国は地政学的必要に応じて国家主導産業政策と低価格量産を結合した産業モデルに進んでいる」と診断した。
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