経営コンサルタント業界で倒産が急増している。東京商工リサーチのデータによると、2024年度の倒産件数は過去最多の151件に達し、小規模企業がその大部分を占めている。この現象の背景と、生き残りのために必要な条件とは何なのか。
東京商工リサーチの櫻井浩樹氏はその背景について「最近コンサルタントは非常に数が増えており競合が激しくなっている」と語る。
経営のアドバイスをしているにもかかわらず倒産してしまう原因について、櫻井氏は他にも以下のような原因があると分析する。
「昔のような資料集めをして情報の整理だけをするみたいなところは、AIに取って代わられてしまっている。単純な手続きの仕方はちょっと調べればわかったりもするので、昔ながらの手続き代行はかなり厳しいかな…という印象だ」
さらに、経営コンサルタントのある特徴も倒産が多くなっている原因だという。
「一人でも起業することができ特に資格も必要ないので、始めやすいのが経営コンサルタントの特徴。参入障壁も低い一方で、継続的な 案件がなくなったり、人脈が途切れると、もともとの資本余力に乏しいところがあるので、倒れ始めると早い。足元が脆弱な企業も少なくない」
「大手は上がっているが、中小零細規模の会社は受注に苦戦している。一人でやっているような、資本が弱いところは、今後、実績や特色を打ち出していかないと、生き残りが厳しいと思う」
https://news.yahoo.co.jp/articles/eed266b685430f277c077aa7a1eca729708e4cb9

