瀬田川で北米原産のナマズの捕獲急増 びわ湖に流入のおそれも
びわ湖から流れ出る大津市の瀬田川で、北アメリカ原産の外来種のナマズの捕獲数が増加していて、滋賀県水産試験場は、びわ湖に本格的に流入するおそれもあると危機感を強めています。
瀬田川で捕獲数が増加しているのは、北アメリカ原産の外来種のナマズ、「チャネルキャットフィッシュ」です。大きいものは、体長1メートルを超え、さまざまな魚などを食べ、生態系や漁業に影響を及ぼすおそれがあることから、法律で特定外来生物に指定されています。
びわ湖から流れ出る大津市の瀬田川の下流では、10年ほど前から、捕獲数が徐々に増加していましたが、今年度は、ことし1月までに昨年度の2倍にあたる288匹が漁業者や県の調査で捕獲され、急激に増加していることがわかりました。
県水産試験場では、チャネルキャットフィッシュは、瀬田川の下流にある京都府の天ヶ瀬ダムの周辺で繁殖し、遡上(そじょう)してきているとみていて、今後、瀬田川洗堰(あらいぜき)が全開放流されるタイミングで、びわ湖に本格的に流入するおそれもあると危機感を強めています。
県水産試験場は「このナマズが増えると、びわ湖の漁業と生態系に壊滅的な被害がでるおそれもある。これ以上、繁殖しないよう駆除対策を強化する」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20230411/2060013062.html








