半導体部門だけで過去最大4.6兆ウォンの赤字 不況の中で施設投資に11兆ウォン…豊富な現金保有力
世界メモリー半導体1位のサムスン電子も、「半導体酷寒期」を避けられなかった。今年第1四半期(1~3月)、半導体部門(DS)だけで4兆5800億ウォン(約4580億円:1円=約10ウォン)の赤字を出した。四半期基準で歴代最大規模だ。幸いギャラクシーS23シリーズの販売好調で、全社基準の営業損失は辛うじて免れた。サムスン電子は業績悪化の中でも第1四半期の施設投資に約11兆ウォンを使った。<中略>
全社基準で赤字を免れたのは、スマートフォン事業などが含まれたモバイル経験(MX)・ネットワーク部門の善戦のおかげだ。同部門で前年同期に比べて3.1%増えた3兆9400億ウォンの利益が出た。欧州と中東、南米などで、2月中旬に発売されたギャラクシーS23シリーズの販売好調が続いた結果だ。同シリーズは国内販売100万台を含め、全世界で1100万台が売れたという。サムスン電子は「最上位のウルトラモデルの販売の比重が高まり、開発・製造・物流プロセスの効率化で収益性が改善された」とし、「下半期に景気回復で需要が蘇り、新型フォルダブルフォンが発売されれば実績がさらに改善されるだろう」と語った。
しかし、全社基準で第2四半期の業績の見通しはさらに暗い。サムスン電子の「人為的減産」の結果が市場に反映される今年下半期前までは、半導体の業況悪化傾向が続き、全社基準の赤字が発生するだろうという懸念の声もあがっている。一部の証券会社は、半導体不況の影響でサムスン電子が今年第2四半期に最大1兆2860億ウォン(約1280億円)の赤字(ハイ投資証券)を記録する可能性があると予測した。サムスン電子も「(減産後)第2四半期から積み上げてきた半導体在庫水準が減少し始め、下半期には在庫がさらに減り、実績に影響を及ぼすだろう」とみている。半導体部門の業績改善は第3四半期になってから期待できるという意味だ。
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