中学生最後の原爆教育、生徒全員冷笑しかしてなくてもう二度としたくない
— かれぴさ (@Carepisa1936) August 26, 2025
広島市は平和教育を教育の原点、最重要課題と掲げています。10年前からは独自に平和教育プログラムをつくり、「ひろしま平和ノート」という副教材を使った教育を年間3時間、実践しています。プログラムが始まった背景には、広島市教育委員会が行った調査で、原爆投下の年や日時を正確に答えられる小学生が全体の33%にとどまるなど、被爆に関する知識や平和に対する意識が、子どもたちの間で希薄化しているという課題がありました。
それから10年が経ったいま、アンケートで平和教育の状況について「どれぐらい充足度を感じているか」尋ねたところ9割近くが「感じている」「ある程度感じている」と回答しました。
その一方で、平和教育の実践に課題を感じている教員も少なくないことが見えてきました。「平和教育を実施する上で難しさを感じることがある」か尋ねたところ、「ある」または「少しある」と答えた人は63人で全体の6割にのぼりました。
自由記述では、 いまの子どもたちに戦争を伝えることの難しさを感じているという教員の声が複数ありました。
「平和教育で学ぶ被爆のおそろしさがトラウマになってしまう児童がいる」
「戦争の悲惨さを伝えなければならないと思う反面、『こわい』『見たくない』と感じる子どもが増えており、指導のむずかしさを感じる」
「平和な世の中になりすぎて戦争が架空のこと、遠い昔の出来事としてうまく伝わる感じが持てない。戦争の話題にトラウマを持つ児童や、児童の見ている様子からうまく伝わっているのか不安になる」
また、教員を取り巻く環境についての課題も数多く寄せられました。
https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic004.html