ウクライナが手に入れた「段ボール製ドローン」の実力と可能性

ウクライナがドローン部隊を大幅に強化し、さまざまな新型ドローンを導入していることは、これまでも報道されている。しかし、オーストラリアのメルボルンを本拠とする企業SYPAQが開発した無人機「Corvo(コルボ)」ほど奇抜なものはないと言っていいだろう。同社は2023年3月2日、ウクライナに同社製ドローンを提供すると発表した(ただしSYPAQは、供与されるドローンの正確な仕様や台数、時期については明らかにしていない)。<中略>
コルボPPDSについて判明しているのは、機体がワックス加工された段ボール製であることと、フラットパック設計の組み立て式であることだ。2019年にオーストラリア軍に所属する兵士グループがコルボPPDSを組み立てたところ、グルーガン(熱可塑性プラスチックを溶かして接着する工具)とナイフ、ペン、テープがあれば容易に組み立てられることがわかった(写真から判断すると、ゴムバンドも必要だ)。スパナは、プロペラを取り付ける時にだけ必要になる。フラットパック設計になっている家具よりも、組み立ては簡単なように見える。
「コルボPPDSの組み立ては、とても簡単だった」。オーストラリア軍のウィル・コイヤー伍長代理は軍事ブログ「Grounded Curiosity」で、組み立てた感想についてそう述べている。「細かい配慮が必要なパーツもあるが、フラットパックのキットが精密に設計・製造されているおかげで、組み立て方はシンプルだ」
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https://forbesjapan.com/articles/detail/61594
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