世間がコオロギで大騒ぎする中、全く違ったフィールドで、昆虫と自然の未知のコラボレーションと言える食品を提案し、300万円のクラウドファンディングを成功させてしまった京大生がいる。
その昆虫食とは、なんと「虫の糞を抽出して飲むお茶」。
開発したのは、京都大学大学院農学研究科博士課程でイモムシと植物と寄生蜂について研究している、丸岡毅さんだ。
糞を口にすると聞くとショッキングなのだが、実は虫の糞のお茶は昔から漢方薬として用いられ、蚕の糞茶は日本でも一部の農家さんが自家用に愛飲しているという。
■ 口の中に広がるソメイヨシノの風味
糞がお茶になるメカニズムはこうだ。
芋虫、毛虫(蛾の幼虫)は、食べた葉を消化器官内で発酵させて糞にする。これは、茶の葉を発酵させてつくる紅茶の製法と似たプロセスが、虫の体内で起こっているといえる。
芋虫、毛虫の糞は、雑食・肉食動物の便のような腐敗由来のニオイはなく、食中毒を引き起こすバクテリアも検出されていない。
丸岡さんはこの茶を「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」と名付けて、商品化を計画している。
イラガの幼虫の糞から抽出した「虫秘茶」を飲んでみた。イラガというのは蛾の一種である。
紅茶にも似たほのかな酸味があり、ふんわりと広がるのは、まさしく虫が食べていたソメイヨシノの風味。人工的に香りを添加したフレーバーティーにはない奥深い味わいだ。<中略>
丸岡さんは広報活動を開始し、クラウドファンディングで開発支援を呼びかけた。そして2023年2月、目標額100万円を大きく上回る300万円の支援獲得に成功した。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/9f98b7ce48ca4de0c1f3a964d13c62880a145245
