「若草山焼きってそもそも何でやるの?」
— 卑屈な奈良県民bot🦌 (@nntnarabot) January 24, 2025
という理由なんですが実はコレ、
「妖怪の封印」
のためです。
昔、「この山を焼かざる時は牛鬼という妖怪が出る」という言い伝えがあり、人々が勝手に火をつけるのを防ぐ為に奉行所と寺社が一括してやり始めたのが起源だそう。
まさに厨二ロマンの塊。 pic.twitter.com/QdajbPCC97
若草山焼きの起源
若草山三重目の頂上には、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)という前方後円の巨大なお墓があります。
その昔、このお墓から幽霊が出て人々を恐がらせるけれど山を焼くと幽霊が出なくなるらしい、また翌年1月頃までに山を焼かないと良くなければ、なにか望ましくないことが起こるらしい、などの迷信が長く続き、この山を通る人が勝手に火をつけるようになったといわれています。
これにより東大寺境内に火が迫る事件が再三起こり、1738年12月に、奈良奉行所は若草山に放火禁止の立て札を立てました。しかし、その後も誰ともわからないまま放火は続き、近隣の寺や神社へ火が燃え広がるなど危険が絶えなかったため、江戸時代末期頃には若草山に隣接する東大寺・興福寺と奈良奉行所が立ち会って山を焼くようになりました。
このように山焼きの起こりは、山上古墳の鶯塚に葬る霊魂を鎮めるための祭礼というべきものであり、供養のためでもあったといえます。
https://www3.pref.nara.jp/yamayaki/1000.htm