1:名無しさん




心霊スポットで「幽霊を見た」「人魂が浮かんでいた」といった体験談は決して珍しくなく、そうした話にはしばしば臨場感が伴います。しかし、こうした体験をどのように受け止めるかには、目撃者の人数やその後の反応など、いくつか重要な判断材料があります。

たとえば、それを目撃したのが一人だけだった場合、本人にとっては確かに「見た」という実感があっても、周囲には確認できないため、幻覚や錯覚である可能性が高くなります。幻覚とは、実際には存在しないものを、現実と同じように知覚してしまう現象です。特に疲労や強いストレス、暗闇といった環境要因が重なると、一時的に視覚や聴覚に誤作動が起きることは決して珍しいことではありません。

一方で、複数人が同じものを同時に見たと証言している場合、いわゆる「集団幻覚」が起きている可能性もあります。これは非常に珍しい現象ですが、恐怖や暗示、環境要因(霧や光の反射など)によって、複数人が同じような錯覚を共有してしまうことがあります。これは信仰や儀式の場面でも報告される現象で、心理学的な研究の対象にもなっています。

いずれにせよ、一時的な幻覚や錯覚は必ずしも病的なものではありません。翌日には通常通りの生活ができていて、特に精神的な不調が見られないようであれば、心霊体験=精神疾患という結びつけ方をする必要はまったくありません。ただし、何度も同じ幻覚を見るようになったり、日常生活に支障をきたすような症状が出てきた場合には、専門医の診察を受けることが望ましいでしょう。

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