中国が国鳥を決めようとしたときの一番人気はタンチョウで、2位はトキだったのに、それぞれ学名がGrus japonensis、Nipponia nipponという名前だったので断念
— Kanji (@kanjinag) May 15, 2025
人民のように地味だけど生命力が強いということで、スズメを推す意見が一時期強かったけど決まらず https://t.co/4QvFl0lUla
中国が国鳥を正式に定めていない背景には、日本との関係が密接に関わっています。2004年、中国では国鳥を選定しようという機運が高まり、インターネットを通じた国民投票が実施されました。その結果、1位に選ばれたのは「タンチョウ(丹頂)」、2位は「トキ(朱鷺)」でした。
ところが、この結果には意外な問題が潜んでいました。タンチョウの学名は「Grus japonensis」、すなわち「日本のツル」という意味を持ちます。また、トキに至っては「Nipponia nippon」という学名で、こちらも日本を象徴する名称となっています。つまり、いずれの候補も、学術的には「日本」と深く結びついているのです。
このため、中国国内では「国鳥にふさわしい鳥の学名に日本が入っているのはふさわしくない」との意見が出され、国鳥の正式決定には至りませんでした。
一方で、これらの鳥たちは中国でも長い間親しまれてきた存在です。特にタンチョウは、優雅で気品ある姿から、中国の伝統的な絵画や詩歌にも頻繁に登場し、縁起の良い鳥として愛されてきました。現代でもその人気は根強く、前述の投票では総得票数510万票のうち、実に65%を超える票をタンチョウが集めるなど、圧倒的な支持を受けています。