取り調べを受けているチェコの富豪は、ブガッティ・シロンに乗っていた
ドイツは、高速道路に速度制限がないことで有名だ。しかし、チェコの富豪が出したとされる時速417キロは、その許容範囲を超えたのかもしれない。
ラディム・パッセル氏は現在、ドイツ中部ザクセン=アンハルト州の高速道路での運転について、取り調べを受けている。シュテンダールの検察当局は、違法行為に当たる可能性があるとして捜査を開始したと述べた。現地報道によると、パッセル氏は最長2年の禁錮刑か罰金刑となる可能性があるという。
動画を投稿
パッセル氏は昨年夏、高級スポーツカー「ブガッティ・シロン」でベルリンからドイツ北部ハノーファーを通る高速道路「A2」を走行。その様子を動画に撮影し、ユーチューブに投稿した。
この動画の中で、自動車の速度計が時速417キロまで上がっている。動画に沿えたコメントの中でパッセル氏は、「見渡す限り視界が良好だった。安全第一なので、これをやるにはまず状況が安全でないといけない」と書いている。この動画が撮影されたのは日曜日の午前4時50分だったが、早朝から営業しているドライブスルー店舗があったという。
メディアは、「不適切な速度で、交通規則に著しく違反する無謀な走行を行った場合」には、運転者は違法性を問われることがあると報じている。フォルカー・ウィッシング運輸相は、パッセル氏の態度を批判。ドイツの高速道路に速度制限はないものの、車は常に「制御下に」なければないけないと述べたと、AFP通信は伝えている。
https://www.bbc.com/japanese/60313493