日本が過去150年近くで最悪の熱波に見舞われており、各地でうだる暑さが続いている。29日には、東京で気温35.4度を観測。これで5日連続で、35度以上の猛暑日となった。6月にこれほど猛暑日が連続するのは、1875年の観測開始以来初めて。群馬県伊勢崎市ではこの日の最高気温が40.0度となった。同市は25日にも、6月としては国内史上初の40度台となる40.2度を記録していた。この猛暑で政府は、電力不足に陥る恐れがあるとして警告を発し、可能な限りのエネルギー節約を呼びかけている。
ただ同時に、この暑さで入院患者が増えているとして、熱中症予防のためにエアコンを使うよう勧めている。気象庁は、この暑さは今後数日間、続きそうだと警告している。
熱波は、人為的に引き起こされた気候変動によって、頻度、激しさ、長さが増している。近代の工業時代が始まって以来、世界の気温は約1.1度上昇している。各国政府が二酸化炭素(CO2)の排出を大幅に減らさない限り、上昇は続いていく。
酷暑への嘆き
https://www.bbc.com/japanese/61976812