新聞の当選者欄にあの人の名前があり、唖然としました。結局すべては自分の選挙のためだったのかって。利用されたのかなという思いです」
2019年から65頭もの牛を襲いながらも専門家の追跡をかいくぐってきたヒグマ「OSO18」が潜んでいるといわれる北海道標茶町の住民は、怒りを抑えながらこう明かした。
あの人」というのは、NPO法人南知床・ヒグマ情報センター(標津町)の理事長を務める藤本靖氏。北海道庁からオソの追跡・捕獲を託された「OSO18特別対策班」のリーダーを務め、『NHKスペシャル』など各種メディアに登場してきたヒグマ対策のエキスパートだ。
藤本氏は先ごろ行われた統一地方選の標津町議戦に無所属で立候補。過去の町議選では落選していたが、テレビ出演などによる知名度もあってか、見事に当選を果たした。しかし、オソによって甚大な被害を受けてきた標茶、厚岸両町の住民からはブーイングが出ている。
前出の標茶町住民は続ける。
昨冬に開かれたオソ対策を話し合う会議において『かなり追いつめている。冬眠が明ける春が山場になる。今年こそ』なんて話していましたが、藤本さんが追跡活動をしているようには見えませんでした。本来であれば雪解け後は追跡で一番大事な時期でした。
にもかかわらず、地元の標津で選挙活動に励んでいたなんて。そりゃオソ追跡どころではなかったはずです。そんな人に追跡チームのリーダー役を任せていいのか。甚だ疑問です」
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