千葉県立千葉高校にて、生徒による盗難を告発した動画がネット上に拡散、物議を呼んでいる。拡散した情報の中では、動画を撮影した生徒に対し、教員から「動画をすぐに消せ」「警察には絶対に言うな」と口止めやもみ消しを図るような不適切な指導があったとも……。真相はどうなのか、ENCOUNTの取材に同校の副校長が応じた。
「『全国トップクラスの名門公立高校・千葉高校(偏差値75)にて現金盗難事件が多発し、学校側がなんの対策もしないため生徒らが自主的に無人の教室へスマホを設置したところ、窃盗犯(生徒)の撮影に成功→学校側へ提出するも窃盗犯が一切処分されず被害者への説明もなかったどころか、教諭が撮影した生徒らへ〈動画をすぐに消せ〉〈警察には絶対に言うな〉と口止めした件を取り上げてほしい』というDMを頂きましたが、窃盗犯にも未来があるため取り上げません」<中略>
ENCOUNTは14日、拡散された情報の事実関係について千葉高校を取材。副校長が電話取材に応じた。
――拡散した動画は貴校の教室で撮影されたもので間違いないか。
「本校の校内で撮られたものに間違いありません。また、撮影は本校の生徒によるもので、拡散した内容は概ね事実です」
――教員から口止めやもみ消しを図るような指導はあったのか。
「そこは本校の理解とは齟齬(そご)があるところになります。撮影者の生徒に動画を消してとは言いましたが、それは証拠隠滅のためではなく、生徒個人の端末に仮に拡散すると大変なことになる動画を保管しておくのは適切ではないと判断したからです。加害者の人権への配慮もある。他の生徒にもいたずらに情報拡散しないでほしいと伝え、動画は学校で別に保管していました。生徒による盗難事件ということで、慎重にならざるを得ない状況だったが、その意図が生徒には伝わりづらかったのかもしれません」<中略>
――盗難をした生徒、動画を拡散した生徒に対する今後の対応は。
「盗難の加害者については、学校の規定に沿って特別指導をすることになります。警察への被害届の提出は、学校からどうこう言うことがなく、被害に遭われた各ご家庭の判断になります。動画を(インフルエンサーに送って)拡散した人物については、まだ誰か分かっていません。本校の生徒ではない可能性もあります。犯人捜しのようなことはしたくないですが、警察に相談しながらということになります。拡散させた生徒が判明した場合には、(加害者の)個人の人権の部分もありますので、校内の規定にのっとって指導することになります」
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https://encount.press/archives/418184/
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