積水化学、ペロブスカイト太陽電池を25年事業化へ
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2021年11月12日 10:43
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積水化学工業は11日、同社の製品・技術を通じた社会課題解決についてオンライン会見を開催した。その中で脱炭素につながるイノベーション製品として注目を集めたのが「ペロブスカイト太陽電池」だ。
ペロブスカイト太陽電池は軽量でフレキシブルなため、従来の太陽光パネルでは設置が難しい、ビルの壁面や自動車の上にも設置できる。同社社長の加藤敬太氏は「実証実験を経て、2025年に事業化したい」と意欲を見せた。
一般的な太陽光パネルが発電にシリコンを使うのに対し、ペロブスカイト太陽電池はペロブスカイトと呼ぶ結晶構造を持つ材料を用いて発電する。ペロブスカイト結晶の発電層膜は薄くても変換効率が高いため、材料をフィルム上に塗布することで、軽量かつフレキシブルな太陽電池を造れる。軽さは「東京ドームのドーム上にも設置可能」(加藤社長)と言う程だ。東芝なども開発を進めている。
積水化学は同社が培ってきた封止技術や成膜技術を生かして、ペロブスカイト太陽電池を開発した。加藤社長は「他社に先駆けて屋外での実証実験を実施し、屋外で10年相当の耐久性を確認した」と胸を張る。今後15年、20年と耐久年数を向上させる目標だ。
同社は「ロール・ツー・ロール方式」と呼ぶ製造プロセスを採用しており、30センチメートル幅の製品を開発した。同方式はロールから巻き出した材料フィルムに加工を施した後、再びロール状に巻く連続生産技術だ。汎用の1メートル幅の製造ラインの開発にも業界で初めて着手したという。
発電効率は「21年7月時点で14.3%を達成し、今後15%超を目指す」(加藤社長)。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が募集するグリーンイノベーション基金事業にも応募し、官民で協力して開発に取り組む考えだ。
(略)
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