ドジャース・大谷翔平の異例97%後払い契約にカリフォルニア州が待った「税の公平な分配を妨げている」
ドジャース・大谷翔平投手(29)がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)のメガ契約で、ぜいたく税対策として約97%を後払いにする異例の契約に8日(日本時間9日)、「待った」がかかった。
カリフォルニア州会計監査官のマリア・コーエン氏が自身のホームページ上で「無制限の後払いは税の公平な分配を妨げている。税制の不均衡を是正するため、議会に早急な行動を取ることを求める」などとの声明を発表。異例の高額の後払いにより納付される州税が減ることを問題視した。10年契約満了後に、米国内でも税率が高いカリフォルニア州外へ転居すると、同州は約9800万ドル(約141億円)の税収を失う可能性があるという。
大谷が結んだメガ契約は、単純に10分割すると、年俸は7000万ドル(約102億円)。だが、選手の総年俸が一定の額に達すると球団がぜいたく税を支払う必要が出るため、他選手の補強などに影響が出ることを懸念した大谷側が後払いの契約を提案し、年俸は年平均のたった約3%の200万ドル(約2億9200万円)に抑え、約97%の6億8000万ドル(約99億円)は10年契約終了後の2034~43年に支払われる契約になった。
総年俸の計算額(ペイロール)を削減出来たことで、ドジャースは山本由伸投手(25)の獲得にも成功。大谷は昨年12月の入団会見の中で「自分が今受け取れる金額を我慢して(球団の)ペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、僕はぜんぜん後払いでいいですというのが始まりですかね」と説明していた。
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