ジャック・ダニエルの蒸留所から漏れ出すカビが地元を汚染し住民は何百万円もの費用をかけて清掃を余儀なくされている
アメリカのテネシー州リンチバーグにある建物や道路標識、車などが、地元にあるウイスキーメーカーのジャック・ダニエルの蒸留所から 漏れ出したカビにより黒くすすけてしまっていることが伝えられました。ことが報じられました。地元住民は清掃に追われており、事態は法廷闘争にまで発展しています。
リンチバーグにはジャック・ダニエルの蒸留所が6つ存在しており、蒸留所の周辺では外のあらゆるものに黒いカビが付着していると報告されています。ある住民は、自宅についたカビを洗い流すために約1万ドル(約136万円)を支払わなければならなかったと話します。
近くの森林は何年もの間黒いカビで覆われており、住民からは地元の野生動植物に被害を与えているのではないかと心配の声が上がっているとのこと。
これらのカビはジャック・ダニエルの蒸留所にある樽(たる)小屋が原因であるとされています。このカビは、ウイスキーの樽から出るエタノールの蒸気で繁殖します。屋外のあらゆる場所に付着するこのカビは、地域の環境を破壊し、家や道路標識を覆っています。カビが蔓延(まんえん)しすぎて自治体は道路標識の清掃をしなくなり、判読不能になった標識を取り替えるだけになっているとのこと。
屋外を覆い尽くしたカビの拡散を食い止めるため、住民たちは反撃に出ました。結婚式やイベントに使う古い邸宅を管理している夫婦は、カビの蓄積を防ぐために頻繁に外壁の高圧洗浄や清掃をしなければならないため、ジャック・ダニエルによる新しい樽小屋の建設を中止させるために訴訟を起こしました。
https://gigazine.net/news/20230307-jack-daniels-whiskey-smog/