Amazonが、「Amazonフルフィルメントセンターにおける従業員の作業はケガのリスクが高い」とワシントン州労働産業局に是正勧告を出された件について、「是正勧告が法的に正当か認められないうちに勧告に従わなければならないのは憲法違反」として、当局の命令を禁止するように裁判所に要請しました。<中略>
実際にAmazonの倉庫における負傷率は他の企業の倉庫に比べると高く、Amazonのアンディ・ジャシーCEOもこのことを認めて改善を試みると述べていました。また、従業員からはAmazonの倉庫で速いスピードで作業をこなすことが求められており、そのことが負傷の原因の多くを占めているという批判もありました。
しかし、Amazonはワシントン州西部地区の連邦裁判所に提出された訴状で、ワシントン州労働産業局に対して2023年まで職場の安全性の是正を命じることを禁止するよう裁判官に要請しています。Amazonは、「ワシントン州法または連邦労働安全衛生法のいずれでも人間工学的基準が定められていないにもかかわらず、人間工学を理由に警告していること」を不服としています。
Amazon側の弁護士は、安全上の問題を解決するためには機器の移動または設置、労働者の訓練など、フルフィルメントセンターの設計を変更する必要があり、この作業は同社の事業を妨げるだけではなく、数億円規模のコストがかかると述べています。
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https://gigazine.net/news/20221007-amazon-sues-washington-labor-agency/