1:名無しさん




 ロシア経済はドル建て取引を制限されている一方、開戦から現在までの3年弱において企業部門における資金調達、家計部門における資産運用、そして対外的には貿易決済通貨として人民元の存在感が高まっていることが指摘されている。SWIFTが遮断されても、SWIFTと繋がっている中国独自の決済システムであるCIPSがダメージを限定させる緩衝材になっていると指摘されて久しい。

 なお、CIPSがSWIFTと繋がっているのは、事実上の国際規格であるSWIFTに乗ることでCIPSの利用拡大を優先したと言われている。この点、中国の立ち回りは現実的でもある。

 中国人民銀行(PBOC)の報告書によれば、22年時点でCIPSの取引件数は約440万件、金額にして約97兆元だったが、23年時点ではそれぞれ約661万件、約123兆元まで拡大しているという。人民元の取引網は確実に世界に拡がっている。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/36245?page=3&layout=b

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CIPSとSWIFTの比較を見るとCIPSはSWIFTに依存していますね

◦SWIFT:200カ国以上、11,000以上の金融機関を結ぶグローバルメッセージングシステム。安全な支払指示を送信しますが、資金の清算や決済は行いません。

◦ CIPS:人民元取引の清算と決済の両方を行う決済システム。独自のメッセージングシステムも備えているが、クロスボーダーメッセージの80%以上はSWIFTに依存している。

2通貨の焦点:
◦ SWIFT: 通貨に依存せず、複数の通貨での取引を処理しますが、米ドルが主流です (世界貿易の 88%)。
◦ CIPS: 中国の脱ドル化目標に沿って、人民元取引のみを処理します。

3規模とリーチ:
◦ SWIFT:1日あたり約5,000万件のメッセージを処理し、5兆ドル相当の取引を可能にしています。世界金融の基盤です。

◦ CIPS:1日あたり約25,900件の取引を処理しており、これはSWIFTの取引量のほんの一部に過ぎません。その範囲は狭く、参加者数も少なく、中国中心の貿易に重点を置いています。