英ロンドン大学キングスカレッジ戦争研究科の客員教授で、歴史学者のアンドルー・ロバーツ氏は、ゼレンスキー氏を第2次世界大戦時に首相として英国を率いたウィンストン・チャーチルになぞらえる。
チャーチルの伝記や書籍「戦時リーダーシップ論 歴史をつくった九人の教訓」の著者のロバーツ氏は、AFPの取材に「ゼレンスキー氏は、内なる真のチャーチルの声を聞いている」と述べた。
ロバーツ氏によると、ゼレンスキー氏には「驚くべき個人的な勇気」や「国民と直接つながる能力」「妥協しない姿勢と究極の勝利への信念」など、チャーチルとの類似点が幾つもある。
米国に拠点を置く戦略国際問題研究所(CSIS)の防衛専門家で、戦時リーダーシップ論に関する著作のあるエリオット・コーエン氏も、ゼレンスキー氏について、「時来りてその人来たる」の典型的な例だと語った。
フランスの哲学者ベルナールアンリ・レヴィ氏は、27日付の仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに、ゼレンスキー氏を見ると「戦争を愛することなく戦いを遂行するすべを知る」自由の闘士を思い出すと寄稿。「この人物は今や(ロシアのウラジーミル・)プーチン大統領にとっての悪夢と化した」とつづった。
CSISのコーエン氏は、これまで情報戦の達人とされてきたロシアが「ウクライナと米国にすっかり打ち負かされている」との見方を示した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20220304042701a&g=afp