「彼はキレたら何をしでかすか分からない超危険人物。前に捕まったときも反省はゼロでした。それなのにこんなに早く出所して、案の定、すぐに人を殺めた。起こるべくして起きた殺人事件ですよ」
容疑者の知人は憤る――。
事件は9月11日未明、石川県白山市内のラブホテルで起きた。
「ホテルの従業員から『女性が血を流して倒れている』と通報があり、駆けつけた警察官が、金沢市内に住むデリヘル嬢Aさん(23)の亡骸を見つけました。しかしすでに犯人は、刃物を持ったまま逃亡していた」(テレビ局記者)
防犯カメラの追跡により石川県警は同日午前、金沢市内の繁華街で住居、職業不詳の中村信之容疑者(54)を銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕。同日に殺人容疑で再逮捕されている。<中略>
裁判長の判決は、「殺人未遂は認められない。よって、被告人を傷害罪で懲役4年6か月(勾留分の230日を差し引く)に処する」。つまり、大幅な“減刑”となったわけだ。なぜなのか? 判決理由はこうだ。
「女性が逃げたとき、後ろから追えば殺せたのに、しなかった」
「頭や頸部は狙っていない」
「急所を狙われたという被害女性の証言は、極度の恐怖下の記憶で信ぴょう性がない」
「被告人は他店の女性にも『連絡先教えろや』『やらせろ』と声をかけていたので、被害女性にだけ特段好意を寄せ、殺意が湧くほど恨みを募らせたとは考え難い」
「むしろ動機は性的欲求によるものと考えるのが妥当(しかし、被告人はそんな主張はしていない)」
にわかに信じ難いが、以上の理由で殺意は否定された。
「偏った判決だと、地元で批判の声が上がったのを覚えています。あのとき、殺人未遂で収監されていれば……」(前出・知人)
トンデモ判決によって早々に野に放たれた中村容疑者。出所から1年を待たずに新たな“ターゲット”を見つけ出し、無惨な事件を引き起こしたのだった……。
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