「ジャニー氏は小学生を膝の上に」NHK本部にあった“蜜月の象徴”7階リハ室 事務所所有ビルでは「大家と店子」の関係に
「NHKの本部である東京・渋谷の放送センターの西館に“魔の7階リハ室”があったんですよ。ここに、ジャニーズ専用の部屋が用意されていたんです。NHK職員はほとんど近寄らず、お菓子の自動販売機に群がる“子供たち”と、ジャニー氏が自由に闊歩する異様な空間でした。局内の一部の関係者の間では有名な話ですよ」(前出・NHK関係者)<中略>
「事情を知らないドラマ部の職員は、なぜ7階のリハ室はぜんぜん予約できないんだと愚痴を言っていました。706号室や707号室など、 時期によって7階の複数の部屋をジャニーズが押さえていました。ジャニーズタレントへの雑誌のインタビューなどもここ。ジャニー ズによる“占有”は、2019年末のコロナ禍まで続きました」
さらに、性被害当事者である大島幸広氏も同部屋を利用した記憶があり、同じく二本樹顕理(にほんぎ・あきまさ)氏にいたっては 「この部屋でジャニー氏が、小学生のメンバーを膝の上に乗せていました」と証言する。
「9月11日に放送された『クローズアップ現代』では、ジャニーズ事務所とNHKの関係を検証していましたが、肝心の“ジャニ担”やそ のOBは番組への証言を拒否したそうです。“魔の7階”の存在すらふれられておらず、蜜月関係を隠そうとしているんですよ」(前 出・NHK関係者)
だが、NHKとジャニーズ事務所の“蜜月関係”はこれに留まらない。別のNHK関係者は「ジャニーズ事務所に、NHKは高額な家賃を 払っている」と告発する。
「『PARKWAY SQUARE3ビル』という、ジャニーズ事務所が所有する渋谷の瀟洒な7階建てビルです。NHKは、数年前から3フロアほど賃借契約しています。職員への表向きの理由は、老朽化した放送センターの建て替えに備えて、機能を分散する必要があるというものです。内部には『MDS(メディアデザインスタジオ)』と呼ばれる、ネット配信ができる簡易スタジオや、番組の編集をおこなう設備があり ます。しかし、放送センターの取り壊しはまだ先ですし、一部のフロアは職員向けのセミナーや就活イベントなどで不定期に使用される程度で、あまり使われていません」(NHK関係者)
前出の『ザ少年倶楽部』や、『NHK紅白歌合戦』、大河ドラマで積極的にジャニーズを起用してきたNHK。局内からは、この賃貸契約 について、いぶかしむ声が上がっている。
「賃借料が割高で、年間2億円か、それ以上といわれています。春に退去するという話も出ていましたが、いつの間にか延長されていました。まさか“大家”のタレントに出演してもらうために、契約しているとは思いたくありませんが……」(NHK職員)
NHKに、ジャニーズ事務所を“特別扱い”していたのではと問い合わせると、西館7階リハ室については「演出上の必要性などに応じ てさまざまな番組でリハーサル室を適切に使用しています。ジャニーズ事務所は、番組出演者の所属事務所のひとつであり、特別な便 宜を図ったことはありません」と回答。また、「MDS」の賃貸契約については、「個別の契約に関することについてはお答えしていま せん」とのみ返答があった。
ジャニーズ事務所にも確認したところ、7階リハ室は「あくまでも番組のためのリハーサル室という認識でおります」と答え、「特 別な便宜のお計らいに関しましては認識がございません」と言う。賃貸契約についても「契約に係わる事項でございますので、回答は 差し控えさせていただきます」とのみ答えた。
上智大学文学部新聞学科の水島宏明教授はこう驚く。
「すべて事実であれば、場合によっては会長のクビが飛ぶような案件です。性加害から目を背けてきただけではなく、積極的に関わっ ていたことになるわけですから。便宜供与にあたる可能性があり、国会でNHKの予算審議をおこなう際、追及されるかもしれません」
NHKのど真ん中に存在した“少年愛倶楽部”。その責任は重い。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfdee3c8953b110da9558a715be0aa7c74451512