韓国が月の周回軌道に送り込んだ「タヌリ(KPLO)」衛星に搭載されたカメラが故障したことが分かりました。<中略>
「タヌリ」に搭載されていたのは、『韓国天文研究院』が開発した広視野偏光カメラ「PolCam」(Wide-Angle Polarimetric Camera)です。<中略>
韓国メディア『毎日経済』は以下のように書いています。
<前略>韓国初の月周回衛星「タヌリ(KPLO)」に搭載された広視野偏光カメラ「PolCam」が正常に作動しないことが確認された。
『韓国天文研究院』が開発したPolCamには2台のカメラが搭載されているが、このうち1台が作動しておらず、残りの1台もデータ処理に問題があることが分かった。
これにより、タヌリが月探査任務を適切に遂行することは難しいとみられる。
さらに、『天文研究院』はカメラの誤作動の原因すら正しく把握できていない。<中略>
PolCamは開発当時、広視野偏光カメラとしては世界初の月を観測する任務に挑むとして科学界の注目を集めた。
地上望遠鏡で月の前面を偏光観測した例はあるが、軌道船で月の表面を偏光観測するのは世界初だった。地球から見えない月の裏側を偏光撮影するのも初めてだった。
注目とは異なり、開発過程では様々な困難を経験したというのが科学界関係者の説明だ。
この関係者は、「PolCamをタヌリに搭載するかどうか迷った一貫性のない宇宙開発計画、不十分な開発予算と人件費、時間などの問題を経験した」とし、「そのため、同じカメラを2台製作したが、1台の性能が落ちる問題が発生したと思う」と話した。<後略>
⇒参照・引用元:『毎日経済』「[단독] 한국의 자랑이었는데…달 궤도선 다누리 카메라 2대중 1대 고장났다」
詳細な状況は不明ながら、2つあるカメラのうち1台が動作せず、もう1台も観測に不安が生じているようです。この広視野偏光カメラによる成果を得るのは難しそうです。
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https://money1.jp/archives/118429