日本製紙グループの日本製紙クレシアは6日、トイレットペーパーの製法をまねされたとして、大王製紙に関連製品の製造・販売差し止めと3300万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
製紙業界で同業他社を訴えるのは珍しい。背景には暮らしに身近な紙製品を巡る業界内の熾烈な競争がある。大王製紙は「訴状が届いておらず、コメントは控える」としている。
クレシアが特許侵害と主張しているのは、通常のトイレットペーパーに比べ長さが3倍の製品。クレシアは通常よりも長い「長持ちロール」を手がけ、2016年に3倍巻きを発売した。大王製紙は22年4月に3.2倍巻きの製品を売り出した。
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