学生の提出課題をChatGPTに「AIが書いたものか?」と聞くと「AIが書いた」と答えたので学生の半数以上が落第の危機に
近年は文章や画像を生成するAIの進歩が著しく、アメリカの名門・スタンフォード大学で行われた調査では、学生の約17%が「課題または試験にChatGPTを使用している」と回答したことがわかっています。AIを使用して生成されたレポートや課題を検出する方法も模索されている中で、テキサスA&M大学コマース校で農業科学などを教えているJared Mumm博士が、学生から提出された小論文をChatGPTに入力して「これはAIが書いたものか?」と尋ねたところ「AIが書いた」と回答されたため、受講者の半数以上が落第の危機に瀕したと報じられました。
DearKickというRedditユーザーは2023年5月15日、自身の婚約者であるテキサスA&M大学コマース校の学生が、授業の担当教員であるMumm博士から受け取ったメールのスクリーンショットを投稿しました。Mumm博士は、「あなたの回答をChat GTP(原文ママ)にコピー&ペーストすると、それはプログラムがコンテンツを生成したのかどうかを教えてくれます」と記しており、学生の小論文をChatGPTに入力し、その小論文がChatGPTによって生成されたものかどうかを尋ねたと説明しています。
この方法で調査した結果、ChatGPTは多くの小論文について「プログラムが生成した」と回答したとのこと。Mumm博士は20人強の受講者のうち、ChatGPTを利用して小論文を生成したと疑われる半数以上の学生に単位を与えることを保留し、追加の課題を提出するように求めました。受講者はいずれも今年テキサスA&M大学コマース校を卒業する予定の学生であり、5月14日に開催された卒業式に出席したにもかかわらず、卒業証書の授与が保留されているそうです。
https://gigazine.net/news/20230518-instructor-accuses-students-using-chatgpt/