航空宇宙局(NASA)が1977年に打ち上げ、地球から約199億キロのかなたにある無人宇宙探査機「ボイジャー2号」との通信が途切れた。ただ、NASAはボイジャー2号が今も発信し続けていることを確認。10月にも通信が回復すると期待をつないでいる。
NASAは7月28日、ボイジャー2号が同21日以降、地球からの指令受信も地球へのデータ送信もできなくなったと発表した。NASAの指令ミスで、アンテナが地球からずれた方向を向いてしまったためという。
NASAは今月1日、ボイジャー2号が発した「鼓動を聞くような」信号を拾ったと発表。通信中断後も発信自体は続けていると確認された。
ボイジャー2号はアンテナを地球に向けるために何度も角度を直すよう設計されており、NASAは10月15日に予定する次の角度変更で通信が回復すると見込む。ボイジャー2号は打ち上げ後、木星や土星、天王星、海王星を観測してきた。
ボイジャー2号と同時期に打ち上げられたボイジャー1号は、地球から約240億キロ離れた宇宙空間で通常の飛行を続けている。
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