おととし9月、北海道苫小牧市で、白バイと衝突し、警察官を死亡させた罪に問われている大型トラックの運転手の裁判が始まり、弁護士は「時速120キロという高速のバイクの接近を予見し、回避することは不可能」などと無罪を主張しました。
砂川市の無職、谷口訓(さとし)被告55歳は、おととし9月、苫小牧市の道道で大型トラックを運転中、信号機のない丁字路交差点を右折しようとした際、対向車への安全確認を怠り、直進してきた白バイと衝突。白バイに乗っていた、当時32歳の男性警察官を死亡させた過失運転致死の罪に問われています。
6日の初公判で、裁判長に「起訴内容に違うところはありますか?」と問われたのに対し、谷口被告は「ありません」と答えました。
しかし、これは、事故を起こしたことについては認めるという意味だとし、弁護士は「時速120キロという高速のバイクの接近を予見し、回避することは不可能、過失はない」と無罪を主張しました。
これに対し検察は「当時、白バイは警ら中で、赤色灯を点灯させながら、118キロほどで走行していたが、トラックを見つけて、88キロまで減速した」とし、トラックが「安全確認不十分のまま、右折した」と指摘しました。
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