日本テレビが東京都千代田区二番町の旧本社跡地で計画している高層ビル建築に関し、区都市計画審議会が30日に開かれた。日テレの計画について2時間以上審議が行われたが、採決は見送られ、審議が引き続き行われることになった。
審議会には学識経験者や区議、区民ら約20人の委員が参加。100人以上の傍聴人が審議を見守った。
日テレの計画では、1・2ヘクタールの計画地に高さ90メートルの賃貸用オフィスビルを建てる。あわせて広場を設置し、最寄りの東京メトロ?町駅の地上と地下をつなぐ通路をバリアフリー化するという。
地区計画では計画地の高さ制限は60メートル。日テレは、公共施設を整備する代わりに容積率を緩和して高い建物が建てられる「再開発等促進区」を適用し、高さ90メートルのビルを提案している。
この日の審議会では、ビルの高さについて議論が紛糾した。委員からは「なぜここだけ90メートルでなければならないのか。説明が足りていない」「町の景観が大事なのか、公共の利益が大事なのか。平行線では前に進まない」などと様々な指摘が出た。審議の後、採決するかどうか自体を問うことになり、「採決するべきではない」が多数となった。
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