水素やヘリウムといった軽い核種が融合してより重い核種になることを核融合反応と呼び、この反応によって取り出される核融合エネルギーを利用した核融合発電は、従来の発電方式に代わるクリーンで効率的な発電方式になると期待されています。新たに、アメリカの核融合発電技術開発企業であるTAE Technologiesと日本の核融合科学研究所(NIFS)が、水素とホウ素を使った革新的な核融合技術のテストに成功したと報告しました。<中略>
記事作成時点では世界各国で数十以上のチームが核融合発電の実用化を目指して競い合っており、主流となっているのは水素と三重水素(トリチウム)を利用した核融合です。しかし、トリチウムは放射能を持つ放射性同位体である上に、非常に希少かつ高価という欠点があります。
そこで、TAE Technologiesは水素-トリチウム核融合発電に代わる方式として、地球上に豊富に存在していてより安全なホウ素を使用した水素-ホウ素核融合発電の開発に取り組んでいます。2021年にはNIFSと提携し、NIFSの大型ヘリカル装置(LHD)を使用して水素-ホウ素核融合反応の実験を行うことを発表しました。
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https://gigazine.net/news/20230303-hydrogen-boron-plasma-fusion-breakthrough/

