記者
「早速、尾行がつきましたね」
地元の公安当局の関係者とみられる複数の人物が、取材を警戒してか執拗(しつよう)にあとをつけてきました。
朝早くから、通りを埋め尽くすように多くの人々が集まっていました。路上にあふれていたのは、衣類工場の経営者と日雇い労働者たちです。経営者は製品の見本を見せながら、必要な技術をもつ人を雇います。しかし、日雇い労働者は「なかなか仕事が見つからない。(求職者が)多いので」と話します。ゼロコロナ政策の間に失業した人々が職を求めて殺到。一方の会社側も長引く不況に苦しむ中、労働者とは条件でなかなか折り合わないといいます。<中略>
朝から街を歩き回っていますが、条件に合う仕事がなかなか見つかりません。
王さん(35)
「ダメだね。今は給料が安すぎるよ」
結局、午後になり、ズボン用のポケットを作る仕事を見つけることができました。王さんはこのまま夜まで働き、翌朝には再び仕事を探し回ります。
王さん(35)
「1日15時間働いて200元(約4000円)しかもらえないなんて、やってられないよ」
新型コロナ不況が長引く中、製造業が集まる広東省では今も工場の閉鎖が相次ぎ、せっかく手にした仕事も突然失ってしまう労働者があとを絶ちません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fc5ac8a305a6c71e48dc071e30f1da19afe510e